歯周病
歯周病とは、かつては歯槽膿漏(しそうのうろう)とも呼ばれていた歯を支える歯ぐきや骨に起こる病気です。
歯の土台の病気なので、進行し症状が悪化すると歯がぐらつき、ついには抜けてしまいます。
歯周病は、日本人が歯を失う1番の原因と言われております。
厚生省(厚生労働省)の調査によると、歯周病の予備軍にあたる人は、10人に7人いることが分かりました。
こんな症状はありませんか?
- 歯ぐきがピンクではなく赤くなっている。★
- 歯ぐきが腫れている。★★
- 歯磨きをすると血が出る。★★
- 口の中がねばねばしている。★★
- 歯が浮いている感覚がある。★★
- 歯が長くなったように見える。★★★
- 口臭がある。★★★
- 硬いものが噛みにくい。★★★
- 歯ぐきを押すと膿が出ることがある。★★★★
- 歯がぐらぐらする。★★★★
上記のチェック項目に当てはまると歯周病の可能性があります。
★または★★の場合、軽度の歯周病に感染している可能性があります。
★★★または★★★★の場合、歯周病が進行している可能性があります。
早期の検診と治療で、症状を改善しましょう。
歯周病と全身疾患の関係
歯周病と全身疾患の関係が最近になって分かってきました。
歯周病は、全身の病気に伴っていることが少なくありません。
代表的な疾患には、『糖尿病』『心臓疾患』『脳血管疾患』などが含まれます。
特に糖尿病に関しては、第6の合併症とも言われております。
血糖のコントロールが悪いと歯周病も重症化しやすく、逆に歯周病が重症化すると血糖コントロールも悪化しやすいと言われております。
歯周病の治療法
歯周病予防、治療で基本となるのが『プラークコントロール』です。
プラークコントロールとは歯周病の原因である『歯垢(プラーク)』の増殖を抑えることを目的とした予防、治療法です。
正しい歯磨きの仕方や歯科医院でのケアで、プラークコントロールをすることが歯周病予防、治療の基本となります。
スケーリング&ルートプレーニング
上記にもあるように、歯周病の原因であるプラークは、普段の歯磨きでも除去することはできますが、間違った歯磨きをしていたり、深くなった歯周ポケットに溜まったプラーク・歯石は、歯磨きで取り除くことが難しくなります。
スケーリング&ルートプレーニングは、取り除きにくいプラーク・歯石を歯科医で除去してもらい、プラーク・歯石の付着しづらい歯に治療する方法です。
取り除けていないプラーク・歯石を歯科医で除去することにより炎症が治まり、歯周ポケットの深さも浅くなるので歯周病の進行を抑え、症状の改善が期待できます。
しかし、プラークは食事をすれば歯や歯の周りに付着していきます。
スケーリング&ルートプレーニングをした後でも、毎日の歯磨きをしっかり行い除去していきましょう。
歯周病治療は歯科医にまかせっきりにするのではなく、ご自身でも積極的に治療に参加することがとても大切なのです。